【こどおじコラム・新卒】銀行就職、メリット?

2019年12月26日


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銀行就職、メリット?

どーやって、このページに辿り着いたのかは分かりませんが、きっとあなたは就職活動を考えているのでしょ?

特にエリートなんて呼ばれている人は、金融業界に就きたいなんて人も多いと思います。私も就職活動していた当初はそんな考えを持っていました。

しかし、銀行なんて止めておけ、特に地銀はヤバイぞ!!!

理由は3つ

  • 出世してなければ、40半ばで出向
  • 日銀が10年後には地銀の60%は赤字と警告
  • AI進化によるリストラ

出世してなければ、40半ばで出向

邦銀では30歳までに結婚していない男は出世出来ないなんて噂があり、多分本当です。

これは銀行に限った話ではないのですが、日系企業では出世ではないにしろ、似たような話は比較的良く聞く噂です。

例えば、結婚して『子供が生まれた時』『住宅ローンを組んだ時』等に転勤・単身赴任なんてことです。

従業員からすれば『養育費がかかる』『多額のローンを負う』となると、簡単には転職・退職なんて出来ません。

会社側からすれば『皆が嫌がる仕事を負わされても、転職・退職なんてしないだろう』ということで、敬遠される仕事や転勤・単身赴任等になる可能性が高くなるってことです。

ケース1

私が最初に勤めていた会社の総務部長ポストは銀行からの出向組(片道切符)にあるものです。

私が在籍していたときには、総務部長が定年を迎えたので、新しい総務部長として、40代半ばの人が青銀行から来ました。

最初の半年くらいは出向という形でしたが、それ以降は転籍し、正社員になっていました。彼はもう銀行に戻ることはなく、こちらの会社でサラリーマン人生を終えるはずです。

勿論、転職するなら別ですが、中年の片道切符組では恐らく無理でしょう。

ケース2

私の友達に、東大卒でJR東日本に勤めているのがいます。ずーっと新宿本社に居たのが、子供が生まれた途端に東北地方に転勤になってしまいました。

彼自身は非常に優秀なやつなので、数年したらまた東京に戻って来られるとは思いますが、3年くらいは東北に籠らざる得ないです。

友達の銀行員

私の近しい友達で銀行就職した人は、6人(全員青)います。しかし、30歳半ばを過ぎた現在では、1人以外は皆転職してしまいました。

転職した理由は様々ですが、銀行という会社柄、非常に堅苦しいらしく何をやるにしても上司承認、稟議だのがあり息苦しいっていうのは皆言っていました

残った1人は就職1年目に同僚女性と結婚してしまい、嫁さんが厳しい人で中々飲みに行けません(笑)。そんな彼女が態々リスク取って転職、安定的な生活を自ら捨てる許さないって感じで、転職なんて考えられないようです。

残りの5人は、Aは大手証券会社、Bは外資系銀行、Cは保険→ネット証券→WEBサービス、Dはベンチャー不動産、Eは人材派遣会社へと転職していきました。

自分は大丈夫???

銀行なんて多くの場合は40代半ば、それこそ、以前の『富士通』の45歳リストラではないが、45歳出向がはじまります。

就職活動中は、当然ですが『自分は大丈夫』なんて思っているかと思いますが、本当に多くの場合は本部になんて残れません。東大出身だから安泰なんて時代はもう終わっています。

日銀が10年後には地銀の60%は赤字と警告

かなりショッキングなニュースですが、日本銀行が10年後には地銀の60%は赤字転落するというレポートを発表しました。

その理由としては、現在の日本が抱えている人口減少を背景に、貸出残高の伸びが鈍化し、収益が悪化していくというものです。

そのため日銀は以前より、地銀の経営統合や業務提携、他業種との協業等を迫っていました。

結果として、コンコルディア(横浜銀行と東日本銀行)やふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行と熊本ファミリー銀行、親和銀行)等が誕生しました。

最近の銀行収益

全ての銀行は日銀のマイナス金利政策によって、ここ数年は非常に厳しい状況にあります。

その対抗策として、地銀に限らず、銀行はここ数年、保険商品の販売や投資信託の販売等による手数料収入や不動産ローン等を新たな収益としていました。

回転売買

特に投資信託を買わせては売却させ、新たな投資信託を買わせるといった回転売買による手数料の荒稼ぎなんてことをしている銀行もありました。

これに対して、金融庁が以前よりフィデューシャリー・デューティ、顧客利益に反することから、警鐘を鳴らしていました。

そのため、三井住友銀行や三菱UFJ銀行、りそな銀行等では、行員に対する手数料ノルマを廃止し、運用残高という別の指標にて、個人成績を図るように変更しています。

大手銀行が先行していますが、この流れは地銀にも波及していくのは当然のことだと思います。そうなったときに、どの程度の地銀が生き残れるのか?

不動産ローン

不動産ローン(アパートローン)による手数料稼ぎもここ数年は流行っていました。

しかし、私のメインサイトで記事化している『かぼちゃの馬車とスルガ銀行』が発覚したことにより、一転します。

不動産市場に関しては、軽くバブル状態であったことと金融庁からのお達しによって、各銀行は不動産に対する貸し出しを引き締めました。

現在は超低金利状況なので、不動産投資家とすれば、これを利用したい状況なのが悩ましいところです。

AI進化によるリストラ

3つ目は、皆さんも頻繁に耳にする『AIの進化』です。もうこの流れを止めることは出来ません。

これは銀行に限ったことではなく、全ての業種において言えることですが、『AIの進化』よって、職を奪われリストラに遭う人は、富士通のように既に発生しています。

採用者数は減っていく

銀行おいてもこの流れは例外ではありません。既に三菱UFJ銀行では、2020年の採用者数を大幅に絞る予定(前年比45%減)です。三井住友銀行(10%減)、みずほ銀行(20%減)においても同様の流れです。

この背景にあるのもAI化、もう少し詳しく言うと『RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務自動化)』です。

銀行には、まだまだ人間が手作業で行っている業務があります。それらの業務をRPA化することによって、作業効率の上昇とミスの逓減を図り、更には人員削減によるコストダウン効果まで狙えます。

時間が経てば経つほど、AIは進化していくので、人間が行わなければならない作業は、ドンドン減っていくはずです。

採用者数の多いバブル世代(47-51歳)の処理が終わったあたり(現在か?)から、本格的に本当に必要な人だけを採用していくなんて流れになる気がします。

それでも銀行に行くのか?

国内においては、人口減少による収益の悪化とマイナス金利政策、海外においては言葉の壁を乗り越え、金融先進国のイギリスやアメリカの銀行とも戦わなければならないと非常に厳しい状況にあります。

更には、AI化よる人員削減、リストラの進行もあります。

何年か前のニュース記事にゴールドマン・サックスでは、以前は500人のトレーダーを雇っていたが、現在ではAI取引によって、トレーダーは2人しかおらず、代わりにエンジニアの採用を増やしたなんてありました。

金融業界においても、エンジニアの役割が強くなっているのが、現状でこの流れは続くと思われます。

エリートしか選択できない

それでも銀行で働くならば、まずクビにならず、なっても引受先が幾らでも用意されている『日本銀行』『JBIC』『政策投資銀行』といった政府系の超優良銀行

もしくは、3年転職&リストラ前提の外資系銀行を選択するのが、マシかと思います。

まー、どっちも就職先としては、超絶に難しいので、一部の学校出身のエリートにしか選択できないようなところです。

そもそも選択が出来ないのであれば、銀行なんて斜陽産業だと割り切って、別の業界を探すことをお勧めします。

というより、ソッチの方が賢いと思います。

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