【こどおじコラム・新卒】終身雇用終了発言
終身雇用終了発言
先日、経団連のTOPである中西弘明(日立製作所)が『終身雇用が難しい発言』をしました。それに続き、日本一の売上を誇るトヨタ自動車のTOP豊田章男社長も同じように『終身雇用の維持は難しい』『企業側にメリットがない』と発言をしています。
経団連のTOPとトヨタ自動車のTOPが同じ内容を発言していることから、
トヨタや経団連に所属するような伝統的な大企業においても、今後、終身雇用制を廃止していく
のではないかと思っています。
これまでこのブログにおいては『やりたいことが無いのであれば』『凡人は』、取り敢えず、大企業に入社して『お金を貰いつつ』『仕事を学び、力を付け』『キャリアを見つける』なんてことを推奨してきました。しかし、それさえも難しくなってくるかもしれません。
終身雇用を維持してくれるのは、今後は公務員しかないかもしれません。
日産(外資)もリストラ
日産自動車は日本人の我々にとっては、非常に馴染み深い会社ではありますが、現在の株式構成を見るとルノー(仏)が43%を抑えています。そのため、名前こそは日本企業ですが、中身は外資系といった感じです。カルロス・ゴーンが日産に来たときに社内公用語を英語にするということで、一時ニュースで話題になっていたかと思います。
その日産自動車は、2018年度の決算発表時に業績の悪化を受け、全世界で4800人のリストラを行うと発表していました。この人数は全従業員(単独)に対し20%超の割合にあたります。
このリストラ人員の中に日本人が1人もいないということは、ちょっと考えられません。恐らく100人単位で日本人社員もリストラの対象になるのではないかと思います。
日産以外も・・・
日産以外も以前お伝えした富士通、メガバンク以外にも、ジャパンディスプレイ(1000人)、コカ・コーラボトラーズ(1000人)、ルネサスエレクトロニクス(900人)、東芝(350人)、中外製薬(172人)と聞いたことあるような有名大企業でも人員削減は始まっています。
業績悪化からのダブ付き社員の削減だけでなく、今後は加速度的なAI化による人員削減が増えていくことは否めません。
既に始まっている
実際に設立間もない若い企業(ITベンチャー)や外資系企業、投資会社等では
『いつでも自分の好きなときに、キャリアチェンジできるように』
『自分のキャリアは自分で作る』
なんて、それらしい理由を付けて、退職金等がなく、その分を給与に上乗せして支払っている会社は多数あります。私が最後に所属していた企業もこのパターンでした。
確かに『転職を繰り返す人』『将来、何歳かの時点で実家の会社を継ぐなんてことが決まっている人』『終身雇用を必要としない人』にとっては、退職金の先取り、上乗せというのはオイシイかもしれません。しかし、そうでない人にとっては、そこまでオイシイものではないと思います。
45歳リストラ
長らく転職の限界年齢が35歳なんて言われていましたが、最近では40歳転職は当たり前なんて、人材会社が良く謳っていました。
しかし、45歳リストラが今後の目安になりそうな現状では、40歳で転職できる人は相当仕事が出来る人しかあり得ません。転職を考えている人は、当たり前ですが、なるべく若い内にチャレンジした方が良いです。
一方で最近の大企業は人手不足もあって、定年まで勤めた人を再雇用するなんてこともやっています。私が2社目に勤めていた会社も再雇用して65歳まで働けるようにしていました。勿論、給与は下がりますがね。
技術系の社員は会社側からも『是非残ってくれ』と懇願されていました。
一方で、営業や総務、経理等のバック部門の人間には余り声がかかっていませんでした。AI化が進むと、増々この傾向は強まっていきます。
リストラメリット
リストラに悲観的な考えを持つ人が多いと思いますが、一方で人員削減されれば、生き残った社員&必要とされる人にはより高い報酬があるかもしれません。
NTTドコモは高い報酬を用意するなんてことを言っていました(2000万円とかwww)が、こんな金額ではシリコンバレーのジャアントやユニコーンのヒラ社員の年収にも勝てません。もっともっと高い報酬を日系企業でも提示してくるかもしれません。
今年の学生インターンにて、日経のIT系企業は結構な高報酬を用意しています(DeNA→3日で10万円、サイボウズ→1週間10万円、LINE→月50万円、コロプラ→2週間で20万円、サイバーエージェントAI Lab→月50万円)。
インターンで50万円/月ならば、社員時はもっと高い報酬を期待できそうな気がします。