腎臓病と戦う猫ちゃん&そのお世話係の皆様へ

2022年1月14日

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将来戦うかもしれない猫ちゃんとそのお世話係へ

本来、このブログで書く様な内容ではないのですが、東大の「宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究」をネット記事を知り、今回執筆をしています。

内の猫ちゃん同様、闘病中の猫ちゃんやそのお世話で不安な中にある方に少しでも届けばと思い書いております。

私は17歳の腎臓病を患っている猫と闘病生活を行っている真っ只中です。

私と同じく闘病している方や腎臓病を心配している方に向け記しておきます。

またこれから猫ちゃんと暮らしたいと思っている方もいるかと思います。そんな方には是非読んで欲しいです。

猫ちゃんが元気な時は良いですが、腎臓病に関わらず、病気になったとき、あなたの生活やお金を確実に圧迫することになります。

その様な負担を受け入れられるか考えて頂ければ幸いです。

猫ちゃんの腎臓病に関して

初めに書いておきますが、

  • 猫ちゃんの腎臓病は、一度発症してしまったら、現在の医療では治せません
  • 腎臓病を治す魔法の薬は、今現在はありません
  • 長生きする程、腎臓病の発症はリスクは高まります

また

腎臓病の兆候として

  • 水をよく飲むようになる
  • 口臭が酷くなる

というのがあるので、この様な症状が見られたら、即病院に連れて行ってあげてください。

現在の闘病生活

現在、我が家の猫ちゃんの体調は落ち着いていますが、毎日、「ソルラクト輸液」の皮下点滴150~200mlが欠かせない状況です。

しかし、1日1回の点滴作業の15分程度以外、現在は有難いことに、食事、トイレ、その他の行動に関しても、特に神経を尖らせる程の状況にはありません。

点滴作業

この点滴に関しては、栄養補給の類ではなく、水分補給です。

腎臓機能の低下進むと体内毒素をおしっことして、外に出す機能も弱まってきます。

おしっこを促すため、腎臓病の初期・中期の頃、猫ちゃんは水の飲む量が増えますが、それも限界がきてしまいます。

その様な状況になると、点滴を使って水分補給を助けてあげることになります。

点滴等なので、当然、毎回針を刺す作業が必要になります。

体調不良で病院へ

我が家の猫ちゃんの体調が猛烈に悪くなったのは2021年6月の頭です。

猫ちゃんの具合が急激に悪くなり、病院に連れて行きました。

5月の段階では、50㎝くらいはジャンプすることもでき、5月末ではガツガツ食べていました。

痩せてはいたのですが、年齢からくるものだと思って、それまで病院に連れて行かなかったことは後悔しています。

猫の絶食期間に関して

6月の1週目半ばあたりで、食事をしなくなり、口臭が酷く、涎も出ていました。

食事を全く摂らなかった日があったので、その翌日に病院に連れていきました。

人間や犬ではないのですが、猫は何も食べていないと肝臓を攻撃し始めてしまいます。

これが命取りにもなりかねないので、2日も何も食べない状態が続いたなら、即病院に行くことをお勧めします。

応急処置

病院に来た時には元気もなく年齢も年齢なので覚悟もしていました。

血液検査等をすると、腎臓数値が非常に悪かったです。欧米では安楽死の対象になるレベルと言われました。

そこから行った治療は

・抗生剤注射

・皮下への点滴(水分補給)

点滴に関しては、この日から3日通院して行っていました。

先に書きましたが、この点滴は栄養補給・補充ではありません。

この点滴を行う理由は、水分を補給させ、おしっこを促すためです。

腎臓機能が低下すると、おしっこの出が悪くなり、体内に毒素が溜まってしまいます。

体内に毒素が溜まると当然ですが、体調が悪化し、免疫力も落ちてしまいます。

涎や口臭が酷くなるので、注意してあげてください。

猫の口内炎

また、免疫力の低下等により、口内炎等も発生します。

口内炎が発生すると、食事をする時に我々と同じく痛みを伴うこともあり、食欲が減ってしまいます。

猫の場合、食欲減退が命に関わることは先に書いた通りです。

また我々人間と違い猫の場合、口内炎にかかると基本的には治りません。

完全に治すことはできませんが、抗生物質を取ることで症状が和らぐ場合もあるので、今回、注射を打っています。

口内炎を根本的な治療をするには、麻酔の伴う手術によって、歯を抜いてしまう他ないそうです。

高齢猫の場合、手術の麻酔に耐えられない可能性が高いため、抗生剤治療が多くなります。

食事をしてくれない

通院期間中、何も食べない訳にはいけないので、シリンジをアマゾンで即購入し、流動食や仔猫用のミルク等、色々試しました。



シリンジ 粉状栄養補給食


粉ミルク 流動食

本来は最低でも1日で流動食200ml程度を与えたいところなのですが、たったの10mlさえも摂取してくれず、本当に毎日頭を抱えました。

人間の食べ物は興味を示さない子ですが、唯一、鮪の刺身は食べていたので、鮪を購入してきて、5mm角くらいに切って舌の上に置いたら食べてくれました。

とは言っても、それを5,6切くらいです。それでも何も食べないよりは、マシなので多少安堵しました。

自宅での闘病生活スタート

無事通院3日を終え、病院から頂いた療法食を水で溶き、少しでもカロリー摂取を上げるために、粉状の栄養補給食のワンラックも混ぜました。

殆ど水のペースト状にすることで、僅かながらですが、自力で食事をしてくれるようになりました。

これを初めの1週間くらい続けました。


※商品紹介のため、リンクをしていますが、病院で買えば300円くらいのはずです。

その後は、初めに書いた通り、自宅にて、1日1回、毎日、私が皮下点滴(150ml~200ml)を行っています。

体調に応じて、点滴の頻度を2日に1回、3日に1回と伸ばせるようですが、この1ヵ月間、毎日行っています。

点滴なので注射針を毎回刺さなければなりません。

1回で巧くいくときもあれば、2,3回と失敗してしまうこともあります。

私自身、注射が大嫌いなこともあり、毎日、猫ちゃんに痛い思いをさせなければならないこの作業に関しては、正直、毎回ストレスを感じます。

また、猫ちゃんが動いて、針が抜けてしまうなんてこともあります。

幸い大人しい子なので、点滴中に動いてしまうことはないのですが、1人作業では難しい子もいるかもしれません。

ラプロスに関して

6月の頭に具合が悪くなる迄、内の子は昨年の秋頃から1日に2回ラプロスという薬を飲んでいました。

これは東レが開発した猫の腎臓病の症状を和らげる薬です。

猫の腎臓病は、1~4の段階・ステージがあり、ステージ1~3でのラプロスの処方は猫ちゃんの生活の質(LOQ)を高めると言われいます。。

しかし、残念ながら、ラプロスの飲み続けても腎臓病が治ることはありません。

ラプロスは腎臓病を消してしまうような魔法の薬ではありません。

ステージ4でのラプロス

体調が急激に悪化して以降は、我が家では、ラプラスを与えるのをストップしています。

その理由は体調や口内炎等の痛みで、薬をあげても吐き出してしまったからです。

また、獣医さんによって、個々に見解の違いあるようですが、具合が非常に悪い場合はラプロスを飲むこと自体が良くないと考える先生もいます。

私の通っている動物病院でも、院長と主治医でこの辺の考え方は違っていました。

どちらが正しいか分かりませんが、体調がもう少し回復し、薬を飲めるようだったら処方を続けようと思っています。

レメロンに関して

食欲増進を狙って、レメロンという薬を頂きました。

レメロンに関しては、毎日服用させるものではなく、食欲が落ちた時に飲ませるといった感じです。

腎臓への負担も多少あるようですが、食欲増進作用が上手く出てくれれば、その方がメリットがあるということで頂きました。

内の猫の場合、この薬を飲ませると不安な気持ちになるのか?ニャーニャー鳴きカマってちゃんになりますが、食欲は上がった感じがします。

しかし、闘病生活はじまって最初の2,3日処方しただけで、その後は使っていません。

現在の生活と介助

この様なことを彼是1ヵ月近く行ったことで、猫ちゃんの体調は随分良くなりました。

自宅療養当初は歩くのも困難な感じでしたが、現在は階段の昇り降りは出来るくらいに回復しました。

しかし、普段寝ているベッドやソファの段差(50㎝)に飛び乗ることは難しいので、そこは介助をしています。

食事に関して

体調が悪くなる前から療法食をはじめており、「ロイヤルカナン」「ヒルズ」等を試しましたが、それ以前に食べていた「三ツ星グルメ」と比べると食い付きがいまいちで困っていました。



ロイヤルカナン ヒルズ

その後「イースターキャットフード」という国内原産の療法食に変更してみたところ、食い付きが全然良くなりました。


活性炭が入っているようで見た目は黒く、大きさ的には直径1㎝前後、厚さは2,3㎜で薄目です。

味は牛、豚、鳥の3種類あり、我が家では牛を与えています。

食事は本人が食べたいときに食べたいだけ与えているのですが、まだ体重は回復しておらず、昨年11月には4.2kgあった体重ですが、現在では2.8㎏しかありません。

せめて、3.5㎏くらいまで回復してくれればと思っています。

そのくらいまで回復すると落ちてしまった筋肉も多少戻るので、歩行などがもう少しスムーズになると思います。

トイレに関して

現在はトイレも1人で出来ますが、自宅療養をはじめて2週間くらいは毎日大変した。

ご飯も食べ、体力が回復してくるとトイレに行ける様になりますが、トイレまで辿り着けず途中でしてしまったり、用を足している最中に腰砕けになってお尻を汚してしまったりしました。

現在では、それはなくなり楽になりました。

それでも足腰が弱くなっていることもあり、トイレを跨ぐのに苦労している感じがあるので、気付いた時には介助しています。

また毎日点滴を行っているので、おしっこの回数も確実に増えました。

自宅療養はじめて2週間くらいまでは、大体2,3時間に1回くらいは、私がトイレに連れていくようにしていました。

今も表情や行動を見てはトイレに連れていくようにしています。

お金に関して

この1ヵ月で掛かった治療費、食事代等、ざっくり5万円くらいでしょうか?

食事をしてくれなかったときは、目に入ったもの全部購入していたので、実際はもっとかもしれません。

今後は、点滴が約1000円/パック、5日で2パックしようするので、1ヵ月で12パック、12,000円です。

その他に針(100円/本)、診察料/月で2000円~3000円等なので、毎月1.5~2万円くらいかなと思います。

ラプロスは月3000円程度だったと思います。

この他に療法食や猫砂等の普通の生活に数千円はかかります。

私の生活支障に関して

この間の私の生活への負担は

・定期的な通院

・病院費用

・トイレの失敗の跡片付け、トイレの介助

・毎日の点滴

・長時間の外出(今は長くて4時間くらい

といったことが発生していますし、今後も継続されるはずです。

私は家仕事なので、生活への負担はそこまで感じていません。

また治療費他のお金も負担とも思っていませんし、コロナ禍で大変な状況ではありますが、治療費等が自らの生活を圧迫するといったこともありません。

猫ちゃんと一緒に暮らしたいと思っている方は、この様な状況に陥る可能性があることも十分理解した上で、猫ちゃんとの生活をご検討頂ければ幸いです。

東大・宮崎先生の研究

最後に未来の猫ちゃん達への良いニュースがあります。

東京大学の宮崎徹教授が「猫の腎臓病に対する根本的治療薬」の研究開発を行っています。

研究は治験段階まで来ており、順調に行けば、2022年の初め頃には薬を販売できる段取りでした。

しかし、新型コロナウィルスによる社会的な混乱もあり、宮崎先生の研究プロジェクトがストップしてしまっています。

ストップの要因は資金難です。

元々、宮崎先生の研究に賛同し、資金提供していた企業があったのですが、新型コロナウィルスの流行によって、その支援が難しくなってしまったようです。

猫の腎臓病治療薬開発への寄付

現在、東京大学では宮崎先生の研究に対して、直接寄付を行えるフォームがあります。

同時に寄付・研究支援に対する宮崎先生の声も書かれていますので、御一読をして頂ければ幸いです。

私も僅かながらですが、下記フォームより、寄付をさせて頂きました。

私が今回記事を知った様に多くの人がこのことを知り、研究支援に賛同し、5日で7400万円の寄付が集まっているようです。

研究は最終段階まで来ているようですが、それでもまだ数億円程度のお金が必要なようですが、資金目途がつき、早急に研究が再開すればと思います。

最後に多くの優しい皆様の寄付、宮崎先生とその研究室のスタッフ、その研究に賛同する獣医さん、多くの方、企業の頑張りにより

1日でも早くこの薬が完成し、世の中に広まること、腎臓病で苦しむ猫ちゃんがいなくなる世界を切に願います。

追記(2022年1月14日)

宮崎先生は2022年の3月で東大を退官し、自ら立ち上げた一般社団法人AIM医学研究所 にて、引き続き猫の腎臓病の開発に専念することになりました。

多くの方が宮崎先生の研究に寄付を行ったことで大きな話題となり、複数の製薬会社がAIMの研究に資金を提供申し出てくれたとのことです。

これらの資金と皆さんが東大に寄付した資金も利用し、宮崎先生とそのチームがAIM医学研究所にて、治療薬の開発に専念するとのことです。

宮崎先生が東大から退官してしまうことで、4月以降は東大の寄付ページから宮崎先生の名前が消えてしまう可能性がありますが、AIM医学研究所でフォームが整い次第寄付を受け付けるようです。

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