【こどおじレビュー】高級オフィスチェアの比較&ランキング
高級オフィスチェア(比較編)
下記でも書きましたが、腰痛が酷いこともあり、高級オフィスチェアを購入しようと思いました。
そこで、大塚家具とPLUSのショールームに行き、様々な高級オフィスチェアを試してきました。
今回は、そのレビューを書いていこうと思います。
TOP3
個人的に高級オフィスチェアに求めている機能は、主に5つ
- 座面の前傾チルト
- リクライニングのテンション調整
- ランバーサポート(腰当て)
- ヘッドレスト
- 高い肘掛け
TOP3ランキングは以下の通りです。
HAG
ノルウェーのFlokkというメーカーのHAGというブランドの椅子
Garage(PLUS)、オフィスコム(オリジナルHP&楽天内ショップ)、アマゾンに多少出品があるのですが、国内だと『カピスコ』『SoFi』『FT』の3つモデルしか流通してないみたいです。
ネット通販で流通していないモデルを購入するには、オフィスメーカーのPLUSが日本代理店をやっているようなので、基本的にはここ経由でないと手に入らないです。
ボクが座ったのは、『カピスコ(Capisco)』『SoFi』の2つです。
各々座り心地は大分違うのですが、どちらも甲乙つけがたい程、最高に素晴らしく、どっちを購入するか悩ましいです。
カピスコ
先ず何より、そのユニークなデザインに目が引かれると思います。
このユニークなデザインによって、逆向き、胸を背もたれに預けて座ることが出来ます。
ボクは身長が180cm以上あるので、座面を最大65.5㎝まで上げられる点も良いです。座面を上げ、リクライニングを固定して、写真の様に逆向きに座ると腰痛持ちのボクには凄く楽です。
前傾チルト機能は付いていませんが、逆向きに座れば、リクライニング機能によって同じ効果を得られつつ、胸を預けられ、リクライニング固定やテンションも調整できます。
普通に座った時も座面の前後位置、リクライニングのテンションの調整が出来、背筋が伸びてかなり良いです。
逆向きに座った時の体勢に合わせて肘掛けが作られいますが、普通に座ったときにも高さ的には、心地良く、胸を開く様な姿勢になるので背筋が伸びて良いです。
◆デメリット
このモデルには、クッション地のヘッドレスト有が存在します。
身長が高いならば関係ないのですが、そーでない場合は基本的にはヘッドレスト無しモデルしか選択肢がないです。
普通に座っている分にはヘッドレストが有った方が良いのですが、逆向きに座った場合、ヘッドレストがあるとソレが邪魔になり、逆向きに座れなくなってしまうからです。
尚、ボクくらいの身長があると、ヘッドレストにアゴが丁度乗っかり、寧ろあった方が良いくらいです。
他にマイナスポイントを挙げるのであれば、ユニークなデザインのため、座面が小さく、胡坐をかいたり、膝を立てる様な座り方は厳しいかなと思います。
ボクは片膝正座してお尻の下に入れ、もう片方の足で膝を組なんて変な座り方もするので、この座面の小ささはマイナスに感じています。
国内で流通している価格に関しては、ざっくり7万円~20万円で、樹脂タイプのものが最も安く、ヘッドレスト有が最も高いですが、樹脂タイプでヘッドレスト有は存在しません。
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SoFi
SoFiは椅子デザインとしては、カピスコと違って、所謂普通の椅子の形をしており、デザイン的には特別な面白さや美しさはないです。
そんな普通の椅子ですが、カピスコより良い点は、センターチルトメカニズムと云って、前に姿勢を傾けた時に座面がスムースに付いてきてくれることです。
No.3のエレアも同じような機能があるのですが、前荷重の姿勢になっても座面が一緒に付いてきてくれる(下記写真の中)ので、腰や体全体への負担が少なく最高に楽です。
座面の高さも最大で64㎝まで上げられます。ボクは椅子を高めに設定したい人なのですが、この機能があることにより、立ち上がるときも非常に楽です。
また腰を支えるランバーサポートもしっかり付いており、その位置調整が出来る点も腰痛持ちのボクには嬉しいです。
SoFiに関してはオフィスコム、アマゾンでも見ていないので、PLUSから購入せざる得ず、その場合は13万円超(ヘッドレスト無)となります。
◆デメリット
このモデルには、ヘッドレスト有も存在します(これが気になる)
日本国内では流通してないため、これを購入したい場合は
- PLUSに発注をかける(確実)
- Flokkから直接購入する(確認中)
- 個人輸入をする(詐欺などリスクある)
を選択せざるを得ません。
安全に行くなら、1のPLUSに発注が確実で、特注品のヘッドレスト有モデルは130,000円、これに空輸代の58,000円+αがかかります_(┐「ε:)_
海外サイトや海外アマゾンを見てきたのですが、このモデルに限らず、HAGの椅子は海外でも高いです。
そのため、個人輸入時に発生するリスクを考えると、ノルウェーや比較的流通しているEUに友人等がいないのであれば、旨味は殆どない様に思えます。
Flokkからの直接購入に関しては、問い合わせをしていますが、現在のところ、アジア地区のヘッドオフィスのシンガポールから会社案内メールが飛んできただけなので、PLUSを通してくれと言われる可能性が高いです。
尚、HAGの椅子をPLUS経由で個別発注する場合は、日本で流通している色だけでなく、Flokkの公式サイトにある色や素材のものをカスタマイズ発注出来ます。
エルゴヒューマン
エルゴヒューマンプロ
エルゴヒューマンは高級オフィスチェアの中では、代表的なものの一つです。
幾つかモデルがあるのですが、今回気に入ったのは、最上位モデルのエルゴヒューマンプロ(ヘッドレスト有・オットマン無)です。
※オットマンは足置き、座面の下に収納されていて、それ引き延ばすことで足を延ばすことができる。
この椅子は肘掛けの高さや幅、リクライニングのテンション、ランバーサポート位置、座面前後位置・高さ、あらゆる調整出来る点が良いです。
そして、何でも調整可能なので、座面や背もたれの生地や色を自分好みにカスタマイズ注文が出来るのに、価格が10万円前後(ヘッドレスト有・オットマン無)というのも見逃せないです。
アマゾンで購入すると、色によっては、ポイントが10%分付くものもあり、高級オフィスチェアの中では最高のコスパじゃないかと思います。
◆デメリット
一方で、No.1にあげているHAGのSoFiに劣っている点としては、前傾チルトはないため、座面が姿勢に付いこない点です。(座面のスライド調整は可)
前傾姿勢、前荷重になったときに座面がスムーズに付いてきてくれれば、即買いしたのですが、この点がSoFiに比べると弱いので、No.2にしました。
座面の高さも55㎝までなので、特別高くまで上げられる感じではありません。
フェローズ
エレア
No.3に挙げたのは、フェローズのエレアです。
この椅子はデザインが面白く、座面から4つのポールが伸びており、そのポールが肘掛けに取りつけられています。
要するに、座面がブランコの様な状態で浮いており、姿勢に合わせて、スムーズに座面が一緒に付いてきてくれます。
腰痛持ちのボクとしては、前傾姿勢で腰を反っているよーな時にも、座面がスムーズに付いてきてくれるのは、とても楽です。
座面の高さは最大54.5㎝なので、余り高くないのですが、座面&リクライニングともスムースで、その辺は余り気にならなかったです。
他にも高級オフィスチェアが持っている様な装備に関しては概ねありますが・・・
◆デメリット
一方でエレアの難点は、身長180㎝超のボクには肘掛けが余りにも低すぎる点です。
高級オフィスチェアでは珍しいのですが、エレアは肘掛けの高さなどの調整をすることが出来ません。ポールを通して、座面と肘掛けを繋いでいるため、肘が固定されてしまっているからです。この椅子の肘掛けに合わせてしまうと、それが腰痛に繋がってしまうという感じです。
また、ヘッドレストが無いモデルしか存在しないのも、マイナスポイントです。
先にも書いた通り、エレアの座面は浮いているので、後ろに姿勢を預けて、ライクライニングしたときも最高に良いのですが、その状態で頭を支えて貰えないのはマイナスです。
肘掛けの高さが体サイズに合っており、ヘッドレストの有無を気にしない人であれば、デザインも美しくかなりお奨め出来ます。
価格は15万円超です。
その他試したもの
ハーマン・ミラー
アーロンチェア
アーロンチェアも高級オフィスチェアの代名詞的なもの一つです。
椅子のデザインとしては至って普通ですが、先に紹介してきたものと同じく、肘掛けの高さ調整やランバーサポート、リクライニングのテンション調整等が出来るのは一緒です。
チルト操作も出来るのですが、前傾姿勢時に自分で固定するといった感じなので、SoFiやエレアとは違います。
これはボクの身長だからかもしれませんが、背もたれは広いですが、若干低いです。
個人的なプラス面として、座面がSoFiやエルゴヒューマンプロと比べると、少し大きい気がします。
椅子のサイズも3段階あり、選ぶことができますが、価格が若干変わってきます。
この椅子にはヘッドレスト有のものは存在しないのですが、公式外の商品として、ヘッドレストが3万円前後で売られています。
価格が20万円超するので、機能面や座り心地等を考慮すると、TOP3の椅子の方が個人的には良いです。
セイルチェア
背もたれがヨットの帆の様なデザインになっている椅子です。
デザインはお洒落ですが、椅子の機能としては、同社のアーロンチェアやTOP3の椅子と比べると劣っています。
ボクは腰痛改善の目的で、高級オフィスチェアを探しているので、候補としては除外です。
8万円前後で購入できるので、同社の椅子の中ではリーズナブルなものになります。
オカムラ
コンテッサセコンダ
コンテッサセコンダは国産高級オフィスチェアの代名詞的なものです。
国産の高級オフィスチェアの中では、最上級レベルのものとなります。
エルゴヒューマンプロと同じく、あらゆる箇所の調整ができ、ヘッドレストあり、オットマンあり、メッシュ地あり、クッション地あり、色の組み合わせも出来るなど、自分好みの椅子にカスタマイズ注文出来ます。
座り心地に関しても、エルゴヒューマンプロと遜色ないので、あとは肘掛けの大きさやヘッドレストの大きさ、メッシュ地の具合だとかの好みのレベルだと思います。
ただ、エルゴヒューマンプロと価格を比べると倍近い20万円前後の椅子となります。
この価格を出すのであれば、ボクはSoFiやエルゴヒューマンプロの方が良いかと思ってしまいます。
バロンチェア
バロンチェアもオカムラを代表する椅子のひとつです。
コンテッサセコンダと「何が違うのか?」と言われると、デザイン以外には大きな違いはない気がしました。
実際は座面の高さや背もたれの幅等があるのですが、この辺りは個人の体型によって好みや合う・合わないが変わってきます。
個人的には、コンテッサセコンダの方が座り心地が良かったです。
コンテッサセコンダに付いている機能は、バロンチェアにも多少違えど装備されています。
コンテッサセコンダのところにも書きましたが、後は肘掛けの大きさやリクライニング時の感覚だとか、個人の好みの違いかと思います。
この椅子も自分好みのカスタマイズ注文が出来ます。
価格も17万円前後なので、コンテッサセコンダと大して変わりません。
シルフィ
シルフィはコンテッサセコンダやバロンチェアに比べると、腰回りが絞れており、腰のフィット感、支えが良いです。
腰痛持ちのボクにとっては、試したオカムラの椅子の中では、このシルフィが最も良かったです。
他のオカムラの椅子と同じく、各部位の調整やヘッドレストへの有無、色、メッシュ等の自分好みのカスタマイズ注文も可能です。
価格も9万円前後なので、コンテッサセコンダやバロンの半額近くでお財布にも優しいです。
ただ、この価格だと、ボクにとっては、より座り心地がしっくりきたエルゴヒューマンプロとなってしまいます。
ヘイワース
ゾディ
この椅子も前傾チルトが付いており、先に挙げた「SoFi」「エレア」の様な感じで、前傾姿勢時に座面が付いてくる感じです。
ただ、個人的の感覚ではありますが、先の2つと比べると、前傾チルトのスムースさは劣っている感じがします。
その他、座面の高さや肘掛けの調整、その他調整に関しては他社メーカーのものと同様の機能があります。
ヘッドレスト有のモデルもあるので、SoFiやエルゴヒューマンプロ、コンテッサセコンダ、バロンなんかと近いので、後は個々人の体型等による好み、感覚による差かと思います。
価格も15万円超なので、先のものと似たような価格帯になります。
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デュオレスト
α80H
デュオレストは背中の部分が2つ割れているようなデザインの椅子です。
座り心地の特徴としては、オカムラの「シルフィー」以上に腰をガッツリ支えてくれるような感じとても良かったです。
ただ、そのサポートを受けるには結構深く座り、腰・背中を押し付けるような座り方をしないといけません。
姿勢の悪さが腰痛に繋がるので、これは正しいのですが、スムーズな前傾チルトがないと、正直、長時間この姿勢でいるのはキツイです。
仕事やPC作業をメインとしているのであれば、この姿勢を保ち続けるのはちょっと厳しいかなと感じました。
座面の高さを最大値まで高くしても50cmしかなく、ボクにとってはかなり低くかったのも気になった点です。
価格は8万円超なので、紹介してきたもの中ではリーズナブルな価格ではあります。
スティールケース
シリーズ1
デザイン的には至って普通の形です。
機能面に関しても、これまでに挙げてきた椅子が持っているようなものは概ね装備していますが、前傾チルトはありません。
セイルチェアなんかと似たような感じですが、余り特徴を感じませんでした。
ヘッドレスト有のモデルもあります。
価格は7万円前後なので、紹介してきたもの中ではリーズナブルな価格ではあります。